検索連動型広告, コア・コンピタンス, キャッシュフロー経営
検索連動型広告
検索連動型広告
検索エンジンを利用して検索した場合に検索結果のページにユーザーが検索したキーワードに対応した広告が表示されるしくみのこと。
代表的なものにスポンサードサーチ(Yahoo!プロモーション広告)とGoogle AdWordsがあります。検索した時に上部、下部、右エリアなどに表示されるのが検索連動型広告で、その他の部分に表示される検索結果はオーガニック検索と呼ばれており、いわゆるSEO対策と言われるしくみで順位が決まります。
一般的にオーガニック検索と検索連動型広告を比較するとオーガニック検索のほうがクリック率は高くなりますが、検索連動型広告は法律相談をしたいなど直接行動(アクション)に結び付きやすい性質を持っています。
検索連動型広告表示のしくみ
スポンサードサーチ(Yahoo!プロモーション広告)とGoogle AdWordsでは広告が表示されただけでは広告費は掛かりません。クリックされてはじめて広告費が掛かります。掲載の順位はオークションで決まるので高い入札費用で広告を設定しているほうが上部(いい場所)に掲載されます。交通事故業務など競争の激しい分野では検索結果に広告がたくさん掲載されていますので入札価格もかなり高騰しています。順位の決定は原則入札価格のほかに、広告をクリックした時に表示されるランディングページとキーワードの関連性や広告のクリック率などの要素も加味されて最終的に決まるので、システム的にはユーザーが求めているページがなるべく上位表示されるように担保されています。
YDNやGDNといったYahooやGoogleのバナー広告と比較すると検索連動型広告は自分から直接的に関心事項へのアクセスをするので、リスティング広告のカテゴリの中では最も効果を得られやすいものです。バナー広告と複合的に運用するとさらに効果を出しやすくなります。カテゴリによっては単価の問題でバナー広告のみ選択してプロモーションを行ったほうがよい結果を出せることもあります。
コア・コンピタンスとは
コア・コンピタンスとは
企業が得意とする分野・強い分野に経営資源を投入して競争力を高めること。日本企業における「選択と集中」にニュアンスは近い。
ポイント
弁護士事務所に限らず経営資源であるヒト、モノ、カネを効率よく得意分野につぎ込むことが出来れば経営は強くなります。コアコンピタンス経営と呼ばれるものでは事業数(業務範囲)の広さにこだわらずに得意分野に深く関わっていくことを勧められます。開業時に分野に関わらず無料法律相談を受けていた場合でも途中から得意分野に絞って無料法律相談を受けるように変更してもよろしいかと思います。
キャッシュフロー経営とは
キャッシュフロー経営とは
現金の増加を重要視する経営のこと。会計上の黒字にとらわれずに現金の最大化を考え、安定的な資金繰りを目指す。有利子負債の削減も並行する。
ポイント
弁護士事務所の経営をする上で必用なコストは、最初は事務所家賃、ご自分の給与、事務員1名分の給与ぐらいで、自分の給与は出なくてもいいぐらいの気持ちで運営していれば気持ちは楽ですが、ある程度の期間の営業により業務が積み重なって来た時にこなすために弁護士を雇い入れることになると、突然キャッシュが手薄になります。長く開業していれば成功報酬や顧問料等バランスよく入ってくるようになりますが、開業して間もない場合、人を入れるタイミングが一番大変かもしれませんが、一人事務所から弁護士が2名になった場合、経験的には問い合わせ数が増えることが多く、ホームぺージに弁護士が2名掲載されているというのは相談受付上、安心感を持っていただける効果があるのかもしれません。
仕事が増えれば増える程キャッシュがショートするリスクが高まるのでは健全な経営とは言い難いですが、弁護士事務所の個人向けの業務のトレンドでは着手金が低かったり、分割が可能なサービスのほうが受任率が高まるという傾向がありますので、資金力のある事務所のほうが有利であるという実態もございます。