弁護士(法律事務所)がSEO対策で意識すること
AIが書いた記事が急増する中でも弁護士はコラムを書くべき?
ここ数年、AI技術の進歩により、インターネット上には自動生成された記事が急増しています。このような状況でも、弁護士が自らコラムを書く意義は大きいです。AIが生成するコンテンツは迅速で大量ですが、法的な専門知識や経験に基づき弁護士が書いた人間らしい記事は、信頼性と権威性を持つため、Googleに高く評価されます。特に独自の経験や考察、新しい法律の解釈などはAIが学習していない情報ですので、非常に有効です。
コーポレートサイトであれ、テーマサイトであれAI技術の進歩に振り回されることなく、ホームページ制作の企画時に決めたホームページの対象者に向けて、その対象者が訪問してくれた時に興味を持っていただける記事をルーティーン化して書き続けることが重要です。
ホームページを育てるための記事は基本的にはコラムをおすすめします。
当社関連サイトの士業のホームページに追加するコンテンツはコラムである理由を参照ください。
ホームページ訪問者の検索意図に沿って記事を考える
SEO対策において重要なのはホームページ訪問者が何を、どのような情報を求めているか、その検索意図を想定し、それに沿った記事をUPすることです。弁護士は法律の専門家として、訪問者が抱える法的な疑問や問題に対するヒントを提供する記事を作成することで、訪問者の検索ニーズを満たし、価値のあるホームページという評価をしてもらうことにより、ホームページの信頼性を向上させることができます。
専門家の書く記事は評価されるので、弁護士の書いた記事は評価されやすい
Googleは専門家によるコンテンツを高く評価します。弁護士の書いた記事は、法律の専門知識と経験に裏打ちされたものであるため、その信頼性と権威性が評価されやすいです。弁護士が自ら署名した記事、監修した記事を公開することで、検索エンジンの評価を得やすくなり、サイトのSEO効果を高めることができます。
Googleの基準E-E-A-Tとは
Googleの評価基準であるE-E-A-Tは、経験、専門性、権威性、信頼性を意味します。
Googleの検索品質評価ガイドラインに記載されております。
弁護士がSEO対策を意識して記事を書く際には、この基準を意識することが重要です。専門的な知識を持つ弁護士が書いた記事は、E-E-A-Tの評価基準に適合しやすいため、高く評価され、検索結果の上位に表示される可能性が高まります。
経験とは
著者の体験や実務を通じて得た生の知識が記事に含まれているかを意味します。
弁護士(法律事務所)のホームページコンテンツでは「解決実績」がこれに当たります。
解決実績の書き方は案件の詳細、弁護士の対応内容、最後に弁護士のコメントという筋立てがよくつかわれます。弁護士の職業の性質上特定されてしまうような書き方は出来ないですが、ホームページ訪問者は自分と同じような案件の説明には興味を持ってくれます。
専門性とは
ある分野で深い知識や実務能力を持っていることを意味します。
ホームページで専門性を示すには正確な情報を提供し、弁護士としての知見を記事に含むことが効果的です。
提供する情報のテーマ性を専門性と捉えると、コーポレートサイトに比べてテーマサイトのほうが同じテーマの情報のみを扱うので、専門性が担保しやすいという側面はあります。
権威性とは
権威性とはその記事や、記事を掲載しているホームページがどの程度権威があるものかの尺度です。
権威性の向上については、インターネット上での事務所の認知度であるオンラインプレゼンスの向上の他、リアルでの事務所の認知度の向上が必要になります。
オンラインプレゼンス向上の考え方については
生成AIの時代に考える法律事務所の集客にホームページが必要な理由を参照ください。
信頼性とは
信頼性とはその記事や記事を掲載しているホームページがどの程度信頼できるかの尺度です。
匿名性の高い記事やサイトの運営者が明確でないようなケースでは評価が下がりますので、サイトの運営者がどのような法律事務所なのか、記事を書いた人や監修をしている人がどのような弁護士なのかという署名がポイントになります。また、ホームページのSSL化やプライバシーポリシーなどホームページ訪問者の保護も考えられます。
弁護士の署名と監修の使い分け
弁護士がSEO対策で意識して記事を書く際に重要なのが、弁護士の署名または監修になります。署名はその弁護士自身が記事を執筆したことを示し、その記事の信頼性と権威性を高めます。一方、監修は弁護士が記事をチェックし、内容の正確性を保証することを示します。
どちらもSEO対策において有効ですが、法律事務所の実状により使い方が変わってきます。一人事務所の場合は署名でよいと思います。複数弁護士がいて、若手の弁護士が持ち回りで記事を書かされる場合や外部の法律ライターに記事を依頼した場合は、所長弁護士の監修にしてしまったほうが、運用がスムーズになる場合があります。
若手の弁護士に記事を書いてもらって、その弁護士が辞めてしまう場合などは所長の監修であれば、その後も記事は掲載したままにできますし、所長自身も記事を確認するので無難だと考えます。専門家が外部の情報サイトの記事を監修するケースもございますので、監修でも特に効果が落ちるとは考えておりません。
まとめ
以上、説明させていただいたように、専門家である弁護士の記事はGoogleに評価されやすい位置付けで、ホームページでコラムを公開していくのは合理的な集客方法ですので、ルーティーン化して書き続けることをおすすめします。