法律事務所のメールマガジンについてどのように考えればよいか
目的を決めてメールマガジンを発行することが重要
昨今の状況では、まぐまぐ等に登録しただけで法律事務所がメールマガジンの読者を増やす事は非常に難しいです。メルマガを発行する場合、そもそも何のためにメールマガジンを発行するのか考えてから行動に移しましょう。
見込み客獲得のためのメールマガジン発行
目的が新規の見込み客獲得の場合、一般的な法律情報や事務所通信的な内容では反響を得るのは難しいです。登録しても、関係の希薄な法律事務所からこのような情報が送られてくると解除される可能性があります。見込み客獲得の目的でメールマガジンを発行する場合は、ニッチな分野のテーマサイトを立ち上げ、テーマサイトに関連する情報を継続的に発信するかたちが望ましいと言えます。情報が氾濫していないような分野で、尚且つ、登録者が情報取得の意欲を持っているというものがこの種のメールマガジンには向いています。
名刺交換したような方を見込み客として据える場合
メールマガジン発行の目的に、一度会った方に忘れられない事務所通信的な使い方があります。ホームぺージからメールマガジンに登録される方と違い、一度お会いした方は距離感が近いので、事務所通信的なメールマガジンを送っても解除される確率は低いので、忘れられないように定期的にメールマガジンを送るということは一定の効果があると思います。
名刺交換させていただいた弁護士の方が、継続的に、私宛にメールマガジンを送っていただけるケースがありますが、事務所名は頭に刷り込まれていく感触があります。
※印刷物の事務所通信をお送りいただける法律事務所さんもあります。
企業法務の相談で法律相談にいらっしゃった方や講師を務めたセミナーの参加者などへはこの種のメールマガジンを送ることをおすすめいたします。
※Facebook(フェイスブック)は同業等の関係維持に使われる傾向が強いので、法律事務所の場合、広告を除き見込み客へのアプローチにはそれほど向いていません。
ステップメールについて
メルマガがすべてのユーザに同じ内容を送信するのに対して、ステップメールというあらかじめ設定しておいたメール内容を、決められたスケジュールで配信するシステムがあります。これは相続について全10回とか決めて原稿を用意しておき、ユーザが登録した日から起算して定期的に自動でメールを送信してくれるものです。
読み物としての機能はこちらのほうが優れているので、使い方によっては、テーマサイトなどテーマが限定しているホームページに訪問してくれた見込み客に対しては効果を出すことができる場合があります。
既存顧客への情報提供を目的としたメールマガジン発行
こちらは事務所通信的なメールマガジンが多数派ということになりますが、顧問契約をしていても、一定期間何の相談もない、過去に相談してもらったことがあるが最近はご無沙汰しているとうような場合、効果を発揮します。関係性を保つために最低限メールマガジンぐらい発行しようといった提案になりますが、続けるのが大変と考える弁護士の方も多いのではないかと思います。そんな方は、ホームぺージの情報更新と絡めて考えていただければ、気持ちが楽になるかもしてません。ホームぺージに何等かのコラム、Q&Aを追加して、そのURLをメールマガジンで送るという流れになります。
SEO対策や事務所の活動間を出すために一定のホームぺージ更新は必要ですので、ホームぺージの更新とメールマガジンの発行をセットで考えてみてください。WordPress(ワードプレス)の無料プラグインにメールマガジンの登録と発行できるものもあります。こちらはhtmlメールも簡単に作ることができます。
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